Q&A よくあるご質問

修繕積立金と長期修繕計画について

修繕積立金について

修繕積立金は、長期修繕計画による修繕工事や、共用部分のバリアフリー化等の大規模な修繕・改修工事、建物の躯体調査などに備えて積立てられるものです。
いざというときのためのマンションの貯金です。

前もって計画されている支出以外に、台風や火災や地震などの不測の事態で必要となる修繕や、敷地や共用部分の変更、その他共用部分の管理に関して区分所有者の利益のために必要な管理等にも使われます。
修繕積立金は、マンションを維持していく為の重要な蓄えです。
今後予定されている大規模修繕工事を実施する為に無くてはならない資金源となります。
修繕積立金が適切に積み立てられない場合、工事実施時に各組合員様より一時金の徴収が発生する場合がございます。その為、修繕積立金の改定や、管理費等滞納者の発生を防ぐ事が重要です。

修繕積立金の使途は次のとおりです。

マンションよっては主に以下の方式より修繕積立金を徴収することが計画されています。

均等積立方式

資材・数量等を勘案の上、該当する金額を代入して長期修繕計画に対応する期間の総額を算出し、その金額を同期間の月数で割り戻した金額を月額とする方式。経済的に可能であれば最も望ましい方式といえます。

段階増額方式

均等積立方式同様総額を算出し、購入者の当初月額負担を軽減するため、一定期間ごとに段階的な増額を行い最終的に必要となる総額と一致させる方式。

一時金徴収方式

段階増額方式同様総額を算出し、積立金総額との不足額を明らかにするとともに、不足する金額が大規模修繕時に一時金等により徴収されることを予め明示する方式。

長期修繕計画について

皆様がいつまでも快適に住むことができますように、長期修繕計画を踏まえた修繕積立金を積み立てる必要があります。
この長期修繕計画に準じて修繕を行うには計画に見合った修繕積立金の改定が必要になります。
長期修繕計画とは、今後発生することが予想される修繕工事に基づき、修繕積立金の積立計画を策定したものです。
一般的にコンクリート造りの建物は5年、10年、25年~30年前後が修繕費のかかるひとつの節目といわれておりますが、その建物の環境によっても汚れの度合い、痛み具合等が変わってきます。
したがって、長期修繕計画も一定時期毎に診断調査をし、計画自体の見直しを行う必要があります。
また、修繕積立金についても、長期修繕計画の積立金徴収案に沿うように一定時期毎に見直しを行う必要があります。